1970-09-10 第63回国会 参議院 公害対策特別委員会 閉会後第4号
ウンカには、依然として長い間BHCの独断場であったわけでございますが、その後カーバメイト系殺虫剤等が開発されまして、これがまたウンカにきくということで、カーバメイト剤とBHCと両方使われてまいりました。
ウンカには、依然として長い間BHCの独断場であったわけでございますが、その後カーバメイト系殺虫剤等が開発されまして、これがまたウンカにきくということで、カーバメイト剤とBHCと両方使われてまいりました。
たとえば高知県、鳥取県、その他幾つかの県で、もうBHCは米の農薬としてもあまり有効ではないということも言って、そしてカーバメイト系の農薬に切りかえたり、有機燐剤に切りかえたりしております。ところが、長崎県でことし牛乳から非常に大きな数値のBHCが出まして、そのときの理由として農林省の御説明では、ウンカが発生したので大量のBHCを使ったと言うわけです。
そういたしまして問題がございますのは、もう一つ、二化メイ虫の一化期の防除で代替農薬は何かと先生お尋ねでございますが、私、カーバメイト系のものと低毒性の有機燐剤とお答え申し上げましたのですが、カーバメイト系のウンカの薬にはかわるわけでございますけれども、二化メイ虫にはきかないわけでございます。これはカーバメイト系統のものは吸う虫にはきくのでございますが、かんで物を食べる虫にはきかない。
まあどうしても従来のようなパラチオン剤でありますとか、テップ剤でございますと、かなり危険な薬品でございますが、最近それにかわりまして有機燐剤でございますとか、カーバメイト系の農薬でありますとか、といったようなものが同じような効果をあげながら、非常に毒性の低い農薬が開発されまして、それを積極的に普及させていくというようなことによりまして、これを解消していきたいというふうに考えております。